『トルトゥーガ パイレーツ テイル』（原題：Tortuga – A Pirate’s Tale）は、17世紀のカリブ海を舞台に、富と名声を求めて略奪の限りを尽くす海戦シミュレーションRPG。日本では2023年2月23日に、カリプソメディアジャパンからPlayStation 5 / PlayStation 4向けに発売されました（PC/Xbox版は先行配信）。
本作の開発は、『ポート ロイヤル』や『レイルウェイ エンパイア』などで知られるドイツのGaming Minds Studiosが担当しており、同スタジオが得意とする緻密な交易・海戦シムのノウハウが詰め込まれています。プレイヤーは一人の海賊船長となり、スペイン、フランス、イングランド、オランダの4大国が覇権を争うカリブ海で、どの国に加担するか、あるいはすべての国を敵に回すかを選択しながら、「海賊王」への道を突き進みます。
最大の特徴は、ヘックス（六角形）グリッドを採用したターン制の海戦バトルです。風向きや波の強さが船の挙動にリアルタイムで影響するため、位置取りと船の性能差が勝敗を分ける戦略的な戦いが楽しめます。また、海賊ならではの要素として「海賊の掟」に基づく「戦利品の分配」システムを搭載。船長としての取り分を多くすれば私腹は肥やせますが、部下の不満が溜まれば反乱（ゲームオーバー）のリスクが高まるという、中間管理職のようなシビアな組織運営も味わえます。黒ひげやヘンリー・モーガンといった実在の大海賊たちも登場し、彼らとのイベントを通して、ロマンあふれる海賊黄金時代を追体験できる一作です。
本作を開発したGaming Minds Studiosは、ドイツに拠点を置くシミュレーションゲームの老舗デベロッパーです。『Patrician（パトリシアン）』シリーズや『Port Royale（ポート ロイヤル）』シリーズなど、海洋貿易や経済シミュレーションを得意としています。本作では、そうした経済シムの骨太なシステムをベースにしつつ、RPG的な成長要素やキャラクター性を強化し、「海賊」というテーマに特化した遊びやすさを追求しています。
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