『ブラックマトリクス』は、1998年にセガサターン向けに発売されたダークファンタジー系シミュレーションRPGで、善と悪の価値観が逆転した世界を舞台に、血と信仰、そして「愛」を巡る物語が展開されます。フライト・プランが手がけた本作は、重厚なテーマ性と独特の演出で、当時のユーザーに強烈な印象を残しました。

プレイヤーは、白い羽を持つ奴隷の少年として、選んだ「ご主人様」を救うために戦いに挑みます。戦闘はマス目上で展開され、BP(ブラッドポイント)を消費して魔法や特殊技を発動するシステムが採用されています。倒れたキャラがその場に残り、再度攻撃されると白骨化して消滅するなど、緊張感のある設計が特徴です。選択したヒロインによって物語が分岐し、エンディングも変化します。

物語は、「愛」が罪とされる世界で、主人公が異端者として戦い続ける展開です。宗教的モチーフや逆転した倫理観が物語に深みを与え、プレイヤーの価値観に問いを投げかける構成となっています。セガサターン版では、重厚なBGMと演出が物語の緊張感を高め、シリーズの原点として後の作品にも影響を与えました。

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