『R:RACING EVOLUTION』は、リッジレーサーシリーズから派生した、よりリアルなレース体験を追求した作品。リッジレーサーの持つエモーションと、MotoGPが持つリアリティの融合をコンセプトに、実在のレーシングカーやサーキットを収録。従来のシリーズ作品とは異なり、本作では非現実的な高速ドリフトは体験できない。レースゲームとしてのリアリティを重視し、硬派なドライビングを楽しめるのが特徴だ。
本作の大きな特徴として、レースを取り巻く人間模様を描いたストーリーモード「レーシングライフ」が挙げられる。プレイヤーは主人公「速水レナ」となり、一流のドライバーを目指していく。救命士からレーサーへと転身する異色の経歴を持つレナの視点から、レースの世界の厳しさや人間関係が描かれる。このドラマチックな展開は、レースゲームに新たな深みをもたらしたと言えるだろう。
引き込まれるストーリー
「レーシングライフ」モードでは、主人公の速水レナが、アメリカでの救命士としての生活から一転、レースの世界に飛び込む姿が描かれる。事故現場で負傷したレーサーを搬送する際、彼女の運転技術に目をつけたレース監督ステファンにスカウトされ、チームGarnier Granprixに所属することになる。しかし、彼女は同時に謎の組織「G.V.I.」のレーサーとしても活動することになり、様々な思惑が渦巻くレースに身を投じていく。
物語は、レナが数々のライバルたちと競い合い、成長していく過程を中心に展開する。ジーナ・カヴァーリは、レナの最大のライバルとして立ちはだかる女性レーサー。また、エディ・オブライエンは、レナの担当エンジニアとして、彼女をサポートしながらも、過去に姿を消したステファンの行方を追う。それぞれのキャラクターが抱えるドラマが、ストーリーをより一層深みのあるものにしている。
収録コースについて
本作には、実在のサーキットが多数収録されている点も魅力の一つ。ツインリンクもてぎのオーバルコースや、鈴鹿サーキットのフルコースおよび東コースといった、日本の代表的なサーキットを走行可能。海外のコースとしては、オーストラリアのフィリップアイランドや、モナコの市街地コースも収録。さらに、イギリスのグリーンフィールドや、横浜みなとみらいを舞台とした市街地サーキットなど、バリエーション豊かなコースが用意されている。
これらのコースは、それぞれ異なる特徴を持っており、プレイヤーは様々なドライビングテクニックを駆使して攻略する必要がある。例えば、モナコのような市街地コースでは、一瞬の判断が勝敗を分ける。横浜みなとみらいのようなコースでは、エンジンパワーの差が出やすいため、戦略的なレース展開が求められるだろう。
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