『CRAZY BUMP’S 〜かっとびカーバトル!〜』は、法を犯す密輸組織の「運び屋」となって国境地帯を爆走するカーアクションゲーム。2000年12月28日にシスコンエンタテインメントからプレイステーション2で発売されました。本作のオリジナル版は、後に世界的なヒット作『グランド・セフト・オート』シリーズを手掛けることになるロックスター・ゲームスが販売した『Smuggler’s Run』です。プレイヤーは新入りの運び屋として、砂漠や雪原、森林といった広大なフィールドを舞台に、国境警備隊やライバル組織の執拗な追跡をかわしながら、違法な積荷を指定の場所まで送り届ける危険なミッションに挑みます。
ゲームプレイは、バギーやSUV、トラックといった耐久性の高いオフロード車両を操り、道なき道を自由に走行するスタイルを採用しています。決まったコースや順路は存在せず、コンパスが示す目的地の方角だけを頼りに、崖を飛び越え、川を渡り、最短ルートを自らの判断で開拓しなければなりません。積荷を奪おうとするライバル車への体当たりや、パトカーによる包囲網の突破など、ルール無用の激しいカーチェイスが展開されます。また、ミッションごとに車両の特性(スピード重視か、耐久力重視かなど)を見極める戦略性も求められます。
本作の最大の特徴は、当時としては画期的だった高度な物理演算処理によるリアルな車両挙動です。地面の凹凸に合わせて激しく上下するサスペンションの動きや、着地時の重量感、砂煙を巻き上げてスライドするタイヤの挙動などが緻密に計算されています。単なるアーケードライクなレースゲームとは一線を画す、車体をねじ伏せるような操作感覚と、オープンワールドならではの圧倒的な開放感が融合した、硬派なドライブゲームとなっています。
開発元のAngel Studiosは、後にロックスター・サンディエゴとなり、『レッド・デッド・リデンプション』などの傑作を生み出しました。本作のテーマである「運び屋」という裏稼業のスリルをより深く味わいたい方には、リュック・ベッソン製作の映画『トランスポーター』がおすすめです。プロフェッショナルな運び屋の美学と激しいカーアクションの共通点を見出すことができます。













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