Article 2026/3/25
【DS】キラキラリズムコレクション
game-list
ゲーム情報
| タイトル | キラキラリズムコレクション |
|---|---|
| ジャンル | 女の子専用リズムアクション |
| パブリッシャー | サンタエンタテイメント |
| 発売日 | 2009年12月03日 |
| 対応ハード | ニンテンドーDS |
| レーティング | CERO A |
| 提供形態 | 中古ショップ等で探しましょう |
| 特徴 | パッケージの少女漫画イラストと内部モデリングの落差、および数時間で終わる極端なボリューム不足から、早々に中古価格が下落した。現在でも中古市場において数百円のワゴンセール常連として流通している。また、DSiのカメラ機能を利用した「カメラ占い」というゲーム本編の進行とは無関係な機能が搭載されており、ハードウェアのギミックを無意味に詰め込んだ形跡が確認できる。 |
『キラキラリズムコレクション』は、少女漫画誌の読者層を標的としながら、パッケージと実機映像の著しい乖離によってプレイヤーの視覚を混乱させる。女児向けのリズムゲームとして展開された同ソフトウェアだが、起動直後に表示されるのはパッケージに描かれた二次元のイラストではなく、骨格のリアルな欧米系のマネキンに酷似した3Dモデリングである。主人公がチアリーダーとして街を元気にするというシナリオの裏で、プレイヤーは「プロのダンサーの動きをモーションキャプチャーしたリアルな挙動の人形」が踊る光景を、数十秒という極端に短い楽曲とともに反復させられる。
リズムゲームとしてのシステムにも不備が報告されている。下画面のノーツをタッチして処理する仕様であるが、ペンをスライドさせる「ロングノーツ」においては、なぞるべき速度が画面上に一切提示されない。そのため、初見のステージでは速度超過や遅延によるミスを強制的に誘発する構造となっている。さらに、タッチパネルの感度によってはノーツが入力として判定されない物理的な障害が発生し、リズムに合わせる技術よりもハードウェアの動作状況がスコアを左右する事実が検証サイトで記録されている。
また、フルプライスのパッケージソフトでありながら、その極端なボリューム不足が当時の購入者から指摘されている。用意された楽曲はチュートリアルを含めて全22ステージしか存在せず、1曲あたりの演奏時間も数十秒で終了する。やりこみ要素として金メダル(パーフェクト)の取得が設定されているが、ノーツの総数が少なく判定自体は甘いため、購入から4時間以内でゲーム内のすべてのコンテンツが完全に消化されてしまう。女児向けゲームとしての手軽さをシステム側が履き違えた結果、休日の午後だけでエンディングから完全クリアまで到達してしまうという物理的な事実が提示されている。
2000年代後半のニンテンドーDS市場では、アーケードゲームのヒットに追従する形で、多数のサードパーティが女児向けの「おしゃれ・ダンス」ゲームに参入した。発売元のサンタエンタテイメントもその市場動向に乗り、少女漫画誌で活躍する作家をキャラクターデザインに起用して同ソフトウェアを企画した。しかし、開発を担当したナツメが「プロのダンサーによるモーションキャプチャーを導入する」という技術を投入した結果、「女児向けアニメのキャラクターを、骨格のリアルな3Dモデルに無理やり適用する」という歪な出力結果を生み出した。パッケージイラストと実機映像の落差、および数時間で全要素が枯渇するゲームデザインは、当時の女児向けゲーム市場における開発体制の実態を物質的に示している。